債務整理

債務整理後住宅ローンを組む方法

ローン

債務整理をした後に住宅ローンを組む方法知りたくありませんか?

通常、債務整理をするとブラックリストに載ってしまい、住宅ローンの審査に通過できないと諦めている人も多いのではないでしょうか。

審査を通過する方法は少なからずあります。

この記事では住宅ローン審査に通過する方法、そしてローン審査に通過するために注意するべきことを徹底解説していきます。

 

この記事をまとめると
  • ブラックリストに載ると、住宅ローンの審査を通ることが難しくなる
  • 住宅ローンが組めなくなる期間:およそ5年間
  • 事故情報の確認方法:有料で登録情報の開示を請求する
  • 住宅ローンは年齢制限があるので注意
  • 債務整理後、住宅ローン審査に通過する方法:同じグループの金融機関を選ばない、審査の甘い住宅ローンを利用する、頭金を用意する、配偶者が住宅ローン審査を受ける
  • 住宅ローン審査までの注意点:返済の滞納をしない、債務整理以外の事故情報を残さない、建築費用の25〜35%を自己資金として用意する

債務整理した人は住宅ローンが組めるのか?

ローン債務整理後に住宅ローンが組めない理由 

 債務整理をすると、支払いや返済の遅滞などの事実が信用情報機関のデータベースに金融事故記録として登録されてしまいます。

いわゆるブラックリストといわれるものです。

 銀行に住宅ローンを申し込むと、銀行は信用情報機関に借りたい人の信用情報を照会しますが、ブラックリストに載っていると、審査を通ることが難しくなります。

 

債務整理後に住宅ローンが組めなくなる期間

 信用情報機関に金融事故情報が登録されている期間は、おおよそ5年間です。

この期間は、債務整理後であり完済後ではありません。

任意整理の場合は、整理を始めた時から5年。

個人再生の場合は、再生計画案が裁判所に認可されてから5年が経過すれば、信用情報機関から事故情報記録が消えることになります。

なお、この期間に延滞すると、期間が延びてしまうので注意が必要です。

 

事故情報の確認方法

 債務整理後5年が経過して、住宅ローンの借り入れを考えるときは、ローンの申し込み前に事故情報が消えているかどうか確認しましょう。

 信用情報機関は3か所あり、クレジットカード系の「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」、消費者金融系の「株式会社日本信用情報機構(JICC)」、銀行や信用金庫系の「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」です。

それぞれ手続き方法は異なりますが、有料で登録情報の開示を請求することができます。

 

住宅ローンの年齢制限

 住宅ローンの審査では、申込者の年齢も重要視されます。

住宅ローンの返済期間は数十年かかるので、年齢が高いと定年後に返済が残るなどの問題があり返済能力が疑問視されてしまいます。

何歳まで返済することになるのかを考え、住宅ローン借り入れにあたって年齢的に問題がないかの検討も必要です。

 

債務整理後の住宅ローンを通すための5つの方法

同じグループの金融機関は選ばない

金融機関は、独自の顧客情報(事故情報)を保有しており、この金融機関に事故情報が登録されていると、住宅ローンの申し込みが拒否される可能性があります。

信用情報機関では5年経過すれば事故情報は消えますが、各金融機関の事故情報は長期間保有されるので、住宅ローンは、債務整理をした金融機関ではなく、別の金融機関を利用してください。

また、金融機関はグループ会社があるので要注意です。

同じグループ会社同士で情報を共有しているので、債務整理を行った金融機関とは別のグループに所属する金融機関に申し込みましょう。

 

審査の甘い住宅ローンを利用する

債務整理後の住宅ローンは、審査の厳しい銀行では否決されてしまいます。

審査に苦戦しそうな債務整理後の人は、審査の甘い銀行を利用することをおすすめします。

一般的に、メガバンク(大手銀行)は審査が厳しく、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供するフラット35は審査が甘いといわれています。

債務整理後の住宅ローンは、フラット35から検討しましょう。

 

頭金を用意する

住宅ローンを申し込む場合に、頭金が大きいほど審査に通りやすくなるといわれています。

頭金を用意するとそれだけ借入金も少なくなりますし、何より、長期的に貯蓄できるという姿勢が審査に好影響を及ぼします。

 

配偶者が住宅ローン審査を受ける

夫婦のどちらが債務整理をしても、保証人になっていなければ配偶者はブラックリストに載りません。

本人が審査を通るのが難しい場合、配偶者名義で住宅ローンを申し込むことも選択肢の一つです。

この場合、配偶者に安定的な収入があることが条件です。

 

ローンの審査落ち履歴を残さないよう慎重に

 住宅ローンを申し込み、金融機関が信用情報機関に信用情報を照会すると、紹介した事実が履歴として残ります。

紹介した履歴が多いと、住宅ローンを何度も断られている人、とみられ審査が通りにくくなります。

住宅ローンの申し込みは一度きりのつもりで、審査の通る可能性の高い金融機関に絞って慎重に行いましょう。

 

債務整理後の住宅ローン審査までの3つの注意点

返済の滞納をしない

債務整理後に返済を滞納してしまうと重大な契約違反になります。

任意整理の場合、2回分以上延滞すると、和解が無効になり一括請求を受けるのが一般的です。

 住宅ローンを組む以前の問題として、債務整理で決められた返済の滞納をしないようにしなくてはなりません。

 

債務整理以外の事故情報を残さない

 ブラックリストに載るのは、債務整理だけではありません。

公共料金や携帯電話料金、家賃などの支払い遅延なども対象です。

債務整理以外の支払いでも事故情報を残さないよう注意が必要です。

 

自己資金を増やす

住宅ローンの審査で金融機関がチェックするポイントの一つに返済負担率(年収のうち住宅ローン返済額が占める割合)があります。

購入する住宅の価格を低く抑え、自己資金を増やせば、住宅ローンの返済額も低くなり、返済負担率も下がります。

住宅を購入する場合には、頭金、引っ越し代金など様々な費用を含め、物件価格や建築費用の25〜35%を自己資金として用意するのが理想です。

まとめ

通常、債務整理をするとブラックリストに掲載されるため、約5年間は住宅ローンを組むことが難しくなります。

しかし、審査の甘い住宅ローン機関を利用してみたり、頭金を用意したりするなど、信用を少しずつ積み重ねていくことで、5年以内に住宅ローンを組める可能性はあります。

住宅ローンを組みたいと考えている方は是非試してみてください。